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アスベスト現地調査の流れについて

東京近郊エリアから全国にわたりアスベスト調査を専門に行っている、
株式会社ケーズブレインズです。 当社では有資格者が在籍しておりますので、
「アスベスト調査が義務化になったけど、よくわからない…」といったお客様へも適切な対応方法をご提案いたします。

今回はアスベスト現地調査がどの様なものか、紹介をさせて頂きます。
7月は中々に忙しく、気づいたらあっという間に最終日を迎えてしまいました・・・。

前回はアスベスト調査の入口である図面調査について書かせてもらいました。
軽視すると結構調査費用に影響してしまうのが少しでも伝わっていましたら。

現地での目視調査

現地での目視調査は皆さんが思い浮かべるアスベスト調査らしい感じかなと思います。
図面での情報を参考にしながら、現地での施工状況などを確認していきます。

天井の建材は何を使っているのかなー、壁は何を使っているのかなー、床は何を使っているのかなーなどなど。
ここでは調査の経験値が物を言います。
と言っても資格者であれば建材の知識は一定量ある前提ではありますが、
実際の調査経験で目視調査の進行スピードが段違いに変わって来ます。

例えば天井材について似たような模様で材料の違うものも結構あります。
これを一目見て判断つけるのか、実際に触ったりしてからでないと判断がつかないのかだけでも結構時間は変わってきます。

区別がつきにくい建材の代表格みたいなものが以下の物です。

岩綿吸音板と化粧石こうボードです。どちらも同じ様な虫食い模様なのです。
皆さんはどっちがどっちか一目見てわかりますか??
左の写真が岩綿吸音板で右の写真が化粧石こうボードになります。
見てすぐ判断付く違いがあるのですが、その説明はまた今度・・・。

表面仕上げがされているものであればある程度すぐに判断はつくのですが、
良くある仕様として表面にクロスを貼って仕上げているものも多くあります。

表面がクロス仕上げの場合、下地が何を使用しているのかを判断するのも困難になってきます。

そんな時に役に立つのがこの下地探しというものです。

これは何かというと、本来の使用目的は石こうボードの下地にある木材の柱を見つける為のものです。
中に針が隠れていて、石こうボードには刺さるけど下地には刺さらないことで柱の位置を見つけるというもの。

この商品特性を逆手に取って針が刺さる=石こうボードという判断が出来るのです!
これでクロスの下地が石こうボードなのか、更にその石こうボードの下地に別のボードが
使用されていないのかが凡そわかります。

使用後は針孔もほぼ目立たずどこ刺したのか良く見ないとわからない程です。
現在では資格の取得講習時にも下地探し使うと良いですよと案内があるくらいです。
個人的にはこの写真の商品の針がダントツで折れにくく長く使えて満足しています。

いつでも解体などを前提とした破壊調査(天井壁などを破壊しながら下地などまで調査を行う場合の呼び名)であれば、
隅々まで確認することが可能となりますが、現状使用しているなどの場合、
必要最低限の破壊もしくは無破壊での調査を行う事もありますので、
こういった道具を駆使しながら調査を行っていきます。
他にもライトやドライバーなど、調査をスムーズに行う為に用意する工具にも好みが分かれるところです。
最低限の破壊や無破壊調査では限界があることも伝われば幸いです。

隅々まで行う調査

調査は原則全ての対象となる部屋を隅々まで確認しますので、
オフィスビルなどの場合には配管パイプを通しているスペースや電装ケーブルを通しているスペースまで見る必要があり、
建物の構造に関する知識も相応に必要となります。

あまり普段から開け閉めしない場所なので、扉前が荷物で塞がれてることも多々あります・・・。

思いもよらないところにアスベストが使用されている事もあり、
前回のブログで書いた図面調査時に記載があればそれを予測しながら現地で調査することが出来ます。

やはり図面大事ですね!
表面の仕上が含有している可能性の無い建材だったからといって、
その下地にも無いという保証はどこにもありませんし。

今回も結構長くなってしまいました。

アスベスト調査には令和5年10月から有資格者のみが対応可能となります。
そう考えると猶予はもう2か月ほど。

石綿作業主任者を所持していれば取得が可能となる一般建築物石綿含有建材調査者はここ数年で一気に増員され、
一般社団法人日本環境衛生センター主催以外での取得も可能となりました。ここには様々な問題も多い様ですが・・・。
資格取得したことが調査を始めるスタート、みたいな位置の資格ですね。

実際に資格取得をしたことで、やはり餅は餅屋の経験豊富なプロに任せよう!
という気持ちになった方もいるそうです。

ケーズブレインズでは実務経験が5年以上ないと取得出来なかった特定建築物石綿含有建材調査者が二人おります。

これまでの経験を生かすことで、調査の日数短縮や検体数への相談などより
お客様へ寄り添うご提案が出来ると考えています。
こんな事聞いても良いのかな・・・くらいの些細な事でもお気軽に質問ください!

案外現地での目視調査は精神がすり減るのです(笑)

次回は調査後の採取について書いてみようかと思います。

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