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アスベスト建材の分析について

東京近郊エリアを中心にアスベスト調査を
専門に行っている株式会社ケーズブレインズです。
当社では解体業やリフォーム・建築、機材取付工事等施工時のアスベストの
現地調査から報告書作成までトータルサポートが可能です。

今回はアスベスト建材の分析について書いていきます。

アスベスト分析のパターン

現在のアスベスト分析には大きく分けて2つのパターンがあります。

  1. 1JIS A 1481-1、1481-5
  2. 2JIS A 1481-2、1481-3

上記の-については-1ならパート1、-2ならパート2って呼び方をしています。

パート4もあるのですが、パート5が出てきた事で使われる機会はめっきり減りました。
パート1とパート2は定性分析(どのアスベストの種類が含まれているか)
パート3とパート5は定量分析(どのくらいの量が含まれているか)

定性分析で種類を確定して、含有していた場合に定量でその量(%)を知る為の分析になります。
定性分析についてはどの種類のアスベストが入っていたとしても含有は含有、
では何故種類が必要なのかと言われれば、個人的に大事だと思えるのは除去の際の配慮の仕方。

アスベストは全ての種類が有害であることに変わりは無いのですが、その性質が全て同じではありません。

アスベストの種類と除去

例えば、日本で一番多く使用されてきたのはクリソタイルという種類のアスベストですが、
除去を行うにもある意味素直です。

吹付石綿として使用されていてもそれほど面倒な施工はされておらず、
固化剤と呼ばれる除去を行った後に飛散を抑える薬剤もそれなりに効いて素直に沈降してくれる。

対してクロシドライトやアモサイトといった種類のアスベストについては
施工されている場所も時には複層になっていて隠れていたり、
除去をした後の固化剤については散布してもフワフワ浮き続けてしまって、中々沈降してこない・・・など。

この場合の除去の配慮はどんなところにあるのか?
例えばクロシドライトやアモサイトの場合は通常より飛散防止剤を多く散布する必要があるとか、
除去が終了した後にその隔離されて養生内に飛散していないかの測定を行うことも多いのですが、
その測定のタイミングを一晩置いた翌日にするとか、
外部への暴露が無い様に通常の工期よりも少し余分目に見ておくなどなど…

予算の都合や人員の都合もあり全てに融通が利く内容ではありませんが、
種類による特性の違いを理解しておくのも資格者として重要かなと思います。

またしてもお金の話になってしまいますが、
特性を考慮し慎重に作業を進める事で人件費や材料費が多くかかる可能性もありますが、
測定の結果が悪くて予定外に日程が延びるなども考えられますので、
安全を重視した作業が一番早く終わる可能性も大なのです。

定量についての説明

さて、次に定量についての説明です。
現在の法令ではアスベストは重量の0.1%を越えたものを含有とする、となっています。
極端な言い方をしてしまえば0.1%だろうが99%だろうが含有は含有なのです。

では質問です、含有量によって除去や撤去の仕方に違いがあるでしょうか?





実際のところ特段違いはありません。
含有率70%とか見ちゃうと、うわーって思うくらいです(笑)

含有率が高いからと言って心配することはありません。
実際に吹付材などの除去については隔離養生を行った中で工事が行われ、
粉じん除去率が99.97%以上のHEPAフィルターつきの集塵機を使用し、
かつ発塵を抑える為の飛散防止剤を散布しながら作業をしていいますので、
よほどのトラブルでも無い限りは外部に暴露する恐れはありません。

世の中で最も多いアスベスト建材である成形板については原則手ばらしとされておりますので、
こちらも原則を守った工事さえ行ってくれていればほとんど発塵することは無く、こちらも暴露する恐れは一気に減ります。

個人的にはあまり定量分析は必要ないかなーと思います、お金余分にかかりますし・・・。

一部お役所発注の案件では今でも定量分析までとしているところも有る様ですが、
税金勿体ないなーって思っちゃうのは心の中だけにとめておきます。

パート1とパート2の違い

次にパート1とパート2の違いについてです。
パート1は採取してきた検体をそのまま使用し、実体顕微鏡と偏光分散顕微鏡を用いて繊維を探し、その種類を特定する。

パート2は採取してきた検体を一度粉体状(粉状にすりつぶす)にし、
X線解析装置を用いて各アスベストの回析角があるかを確認した後、
位相差顕微鏡を用いてアスベスト繊維を判定していきます。

なるべく簡単に書いたつもりですが、それでもまだ難しく聞こえちゃいますね・・・。
メリットとデメリットもあります。

パート1のメリットとしては
  1. 1採取する試料が少量で良い
  2. 2分析結果が出るまでが比較的早く出来る
  3. 3前処理が少ない分価格も抑えられる
  4. 44 採取した試料を層別に判定することが出来る など
パート2のメリットとしては
  1. 1分析を機械+人で行う事で結果に差が出来にくい など
パート1のデメリット
  1. 1分析を行う者に熟練者が必要となってしまう
  2. 2全て人の目で行う分析である為、技術者による差異が出る可能性がある など
パート2のデメリット
  1. 1試料を粉体状にする為に相当量が必要となる
  2. 2前処理〜分析までを行うのに時間を要してしまう
  3. 3時間がかかることもあり分析単価が上がってしまう
  4. 4試料全部を粉体状にしてしまうので、どの層へアスベストが含有しているのかは不明 など

それぞれに良いところ悪いところがあるのも特徴です。
ここでちょっとした問題もあります。
それは、不純物などの繊維状となっていない石綿鉱物の場合、
パート1では不検出となり、パート2では検出となってしまいます。

現在の分析方法ではどちらも間違ってはいないのがちょっと面倒なところです。

国際的には繊維状となっている物のみがアスベストとなることから、
鉱物状態の物はアスベストとして扱わないのがスタンダードの様ですが。

以前 現場で調査を行った際、初期調査はA社(パート1)が行い不検出、
私たちが関わった本調査はB社(パート2)が行い含有の結果が出た、
ではどっちを結果として使おうかで客先が悩んでしまった事がありました。

対象となっているのがバーミキュライトでしたので、この含有しているかどうか問題が起きてしまった訳です。

どちらの分析方法もOKとなっているのが現状の法令ですので、実際のところはどっちも正しいのです・・・。
解体時の費用はレベル1に該当する建材なので、かなりの差が出ると思います。

最近では調査が任意ではなく必須となった事もあり、
分析費用を抑えて短納期で結果の出るパート1が主流になって来ている様な気がします。
現状私たちも仕様に書かれていない限りはパート1にて分析実施することが多いです。

ケーズブレインズでは分析については外注とはなりますが、
信用も実績もある分析会社様へご依頼しておりますので、安心してお任せください。

アスベスト調査についてお困りの際は、特定建築物石綿含有建材調査者が在籍する当社へ是非ご相談ください。

次回からは調査時に意外なところにあった石綿について書いていこうかと思います。

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