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日本と海外のアスベスト規制の違いについて

東京都国立市のケーズブレインズです。
当社では、解体業・リフォーム業・設備系企業様向けに
アスベスト調査を専門に行っています。

今日は日本と海外のアスベストについて簡単に書いて行こうと思います。

日本と海外 アスベストの扱いの違い

皆さんは世界のどのくらいの国でアスベストの使用が禁止されていると思いますか?
国際アスベスト禁止書記局(IBAS)によると「禁止国」としては2022年時点で69か国が登録されている状態だそうです。
ここにはもちろん日本も含まれています。

僕も見ていて意外だったのですが、アメリカはこの禁止国には入っていないのです。
全面禁止とするのではなく、吹付などは使用禁止など一部に制限をかけた状態で使用出来る様になっています。

ただ、現状代替素材への切り替えが進んでいて実質ほぼ新規では使用していないそうです。
使用は出来てもやはりその有害性には注視しているのだと思います。

日本と海外 規制の比較

次に規制に関しての比較をしてみたいと思います。
日本の現在の規制では重量に対して0.1%以上の含有は禁止となっています。
対して世界的に見ると、上記の禁止国や米国など多くは1%を規制の基準としているところが多いです。

実際に日本と同等の0.1%を基準にしている国は片手で数える程度しかありません。
日本すごく厳しいんです。

一方で現在も禁止されず使用も製造も許可されている国もまだまだあります。
代表的な国としてはロシア、中国といったところでしょうか。
流石に中国でもクロシドライトやアモサイトは禁止になっている様ですが、
クリソタイルが使われている商品は一部で禁止されている物もありますが、現在も大量に使用され続けている様です。

有害性は理解していても、特性だったり金額だったり簡単には止められないのでしょうね。

世界的にはその有害性から使用を禁止しようと進んでいる中で、
記事が見つけられる2022年時点でもアスベストの鉱山が生きていて採掘も続いているのもなかなかの事実です。

日本にもアスベストの鉱山が全国各地にあったんですよ。
ご興味ある方はアスベスト鉱石とかって検索かけると画像沢山出てくるので
石の状態のままのアスベストが見られます。

写真は鉱石から加工して吹付材として使用されている状態です。

禁止になってからこれだけ時間が経っている中、数年前にメディアで急にアスベスト製品が取り上げられました。

皆さんの記憶の中にも残っているかも知れないですが、珪藻土マットについてでした。
大手のホームセンターなどが販売している物からアスベストが検出されました。
吸水性が低下した際はヤスリで削る様に推奨されていたので、
削っていたらアスベスト粉じんが、結構舞ってたでしょうね…。

製品を製造した国が使用禁止になっていない以上は、
不純物として混入してしまう可能性も0とは言い切れないですね。

次回は工事関連の違いについて書いてみようかと思います。

ケーズブレインズでは、アスベスト調査はもちろんのこと、
アスベスト調査に関連する申請や書類作成に関するアドバイスも行っております。
お困りなことがございましたら、まずはお問い合わせよりお気軽にご相談ください。

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