東京国立にあるケーズブレインズは、
有資格者によるアスベスト調査を行っております。
解体作業やリフォーム工事の際に必要なアスベスト調査を実施いたします。
前回に引き続き日本と世界の違いを今回も紹介していこうと思います。
まずは除去工事、測定に関しての違いから。
日本ではアスベスト建材の種類によってレベルという区分けがなされています。
この区分けに基づいた除去工事を実施していく形です。
例えば、レベル1や2の除去工事については隔離養生を行い、負圧除じん装置というものを
用いて工事区画内の粉じんを外に漏らさない仕組みで工事を実施しています。
レベル3の建材については一部の製品(けい酸カルシウム板第1種)を除く物の除去工事
には、上記の様な隔離養生は必要無く、一般的な解体工事と同等の養生で行う事が出来ます。
作業時に十分な湿潤化が必要だったり、作業に当たり人は保護具を着用したりと一定のルールはありますが。
対して世界的に見てみると、対象の建材が何かによって除去の方法が変わることが無い国もあります。
吹付材だろうが、石こうボードだろうが有害なアスベストの除去には違い無いという考え方でしょうか。
こういう仕事をしていると外国の大使館などで調査測定を行う機会もあります。
私が実際に対応した事例では、大使館の敷地内などは基本的には
日本のルールの基に工事が進んでいく事が多い様なのですが、
アスベストの測定については発注者側から自国ルールに則ってと言われ本国から
測定関連の指導者みたいな人が来て、その国のルールを指導されました。
指導されたルールはそれまでの日本の測定に比べて作業者には非常に厳しい物でした。
その時の工事も対象はレベル3の天井材でしたが、
前記した様に隔離養生をしっかり行うレベル1同等の対策をした物でした。
その作業その物は除去を行っている業者さんにとっては問題無い作業ではありましたが、
その際に行う測定が普段の物とは大きく異なりました。
まず日本での測定について簡単に説明すると、
といった工事に順を追ったポイントポイントでの測定を行っていきます。
測定は各1回行うので、日本の場合はその工事に対して4回ほど測定にいく事となります。
海外で指導された測定は
工事の順を追った測定という点に於いては共通点がありますが、
日本と同じ様に測定時間が決まっているのはBとDのみで、
それ以外の測定については作業を行っている最中ずっと測定を行うという物でした。
また、日本では測定を行う高さは凡そ人の口鼻の高さ(1.5mくらい)で対象に向けて行う事が一般的ですが、
この時は「高さは同じでも人の呼吸は鼻からが多いから測定口は下を向けて」と指定されました。
写真は実際に養生している最中の測定時です。
白いサンプラーが下を向いているのがわかると思います。
該当した区画は小さかったので、ほぼ日付を跨ぐ事無く測定を行えたのですが、
もっと区画が大きかった場合、2日3日とかかればその日数だけ測定を行うという事でした。
この測定理由は測定者の立場も関係していると思われます。
日本では測定は第三者機関が行うとなっていますが、
この国での測定は役所的な立場の人が対応しているからなのかも知れません。
工事に関しての監視って感じですね。
それ以外にも工事の設備や測定に違いを感じます。
日本のエアシャワー(隔離養生内から出てくる際に粉じんを落とす役割)は外国ではだいぶ前から使われておらず、
基本的には水シャワーを使用している。
日本で良く測定として採用される敷地境界の地点は行われず、作業場所近傍で飛散していないかの確認を行う。
これは近くで飛散しなければ外にも漏れないって理解ですかね。
などが比較的大きな違いでしょうか。
今回は私が調査測定を行ってきた中で知ることが出来た情報の一部となります。
日本と外国との工事や測定では、その国の法令に則った方法で対応しているので、
どちらが正しいとかって話ではありませんが、結構違うものだなと感じる事が多いです。
外国のルールの方が厳しく感じてしまうのも、『慣れていないから』かも知れません。
今後もこういったアスベスト調査に関する様々な知識や経験をお伝えできればと思います。
ケーズブレインズでは、アスベストの早期調査プランや精密調査プランなど、様々な調査プランをご提供しております。
全国どこでも対応いたしますので、アスベスト調査でお困りの際は、お気軽にご相談ください!
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